埼玉から日本一への挑戦 (抜き書き) 埼玉県知事 上田清司

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埼玉から日本一への挑戦(抜き書き) 200922日 新春賀詞交歓会

 

           講演            埼玉県知事 上田清司

 

上田知事.jpg 私は、準備をして知事になったわけではありませんでしたので、走りながら実行していくよう考え方を工夫しました。一つは、食の安全の問題がありました。あの牛がヨロヨロと転げるBSEの問題です。あの姿が将来の人間じゃないだろうか。他にダイオキシンがありました。いろんな問題があったんですけど、食の安全のが脅かされ、中国からの野菜の輸入が大幅に減ってしまった。

 

埼玉から日本一への挑戦(抜き書き) 200922日 新春賀詞交歓会

 

           講演            埼玉県知事 上田清司

 

 私は、準備をして知事になったわけではありませんでしたので、走りながら実行していくよう考え方を工夫しました。一つは、食の安全の問題がありました。あの牛がヨロヨロと転げるBSEの問題です。あの姿が将来の人間じゃないだろうか。他にダイオキシンがありました。いろんな問題があったんですけど、食の安全のが脅かされ、中国からの野菜の輸入が大幅に減ってしまった。

 

検挙率全国最下位

 

 埼玉県でどうするか、と考えた時、徹底して県民が安全・安心に生活出来る。安全・安心でやって行く。その一番は治安だと思います。現実に犯罪が多かった。私が知事に就任した時、検挙率が全国47番目、最下位です。殺人強盗の重要犯罪は46位でした。現在、殺人強盗の検挙率は31位まで上りました。全体の検挙率はそんなに上がりません。なぜかと申しますと、自転車泥棒のせいです。警察は忙しくて自転車泥棒を追いかけていられない。大阪に次いで自転車台数が多い埼玉は、自転車泥棒の点数が高い。全体の検挙率は12.8から25.7%までしかなっていません。2倍と言えば2倍ですが、ここまでしか出来ない。しかし殺人等の検挙率は40%から63%に上がりました。全国平均が62%ですから僅かに上回っています。そういう重要犯罪を重点的にやっています。それから何よりも、住宅侵入犯が大幅に減りました。その理由は、民間のパトロールが大変増えたからです。私が就任した平成164月には550団体、現在4800団体。2年間で東京都2900団体を抜いて1位になりました。2000団体近く離してダントツの一位です。要するに埼玉県の人達は、自ら地域を守ろうとする人達が多いという事実です。県民意識が薄いとか地域のコミュニケーションが弱いとか言わながら、ひとたび仕掛けを打てば、事が可能となる地域でもあるということです。

 

賀詞交歓会09.2.2 088.jpg これは住宅侵入犯の地図です。赤が1万世帯で80件以上、オレンジが60件以上、ピンクが40件以上、白が40件以下。見る見るうちに白くなったでしょう。これは1617183年間です。19年はもっと良くなっています。北部のこの辺り以外と重いと思うかも知れませんが、これは、群馬の南部だと思えばいいいんです。理由は申し上げません。人権問題になるかも知れませんので。

 

あてにならない統計数字

 

 あと交通事故も減らす対象です。いつもワーストで出ますね。チョット辛いです。昨年もワースト2位、その前はワースト5位。ワースト10に必ず入るんです。人口が多いからです。多い所は全部入っています。東京、神奈川、千葉。埼玉.茨城、ちょっと少ないですけれど北海道が入ります。京都、大阪、兵庫、福岡、愛知県これが大体ワースト10の常連です。当たり前なんです、人口が多いですから。10万人あたり何人亡くなるんですかという話になると、一番少ないのが東京都です。10万人で2人位。事故は多い、しかし平均時速17キロだから、ぶつかっても死なないんです。意外に秩父当たりの方がぶつかったら死ぬんです。スピードが出ていたりして。埼玉県は228人で去年が2324人増えています。ワースト2です。鳥取県は30人、50万人と東京都714万人、単純に14倍ですよ。端数を捨てて。14倍するとどうなります。鳥取県は420人近くとなりますね。埼玉県の2倍ぐらい死んでることになりますね。どう考えても交通事情良さそうです。だから数字というのはあまり当てにならないのです。

 

医療費が全国で一番少ない埼玉県

 

 医師の数が一番少ないと埼玉県が出ます。医師の数は、日本で7番目から8番目に多いんです。人口が多いから一人当りの医者の数が対人口に対して一番少ないんです。当然医療費が一番少ない。年令は4番目に若い。それは書かないで、医師の数が最低と書かれるんです。医師の数は、7番目から8番目に多いんです。それから医師の数の増加数も全国で2番目です。一人当たりの医療費が全国で一番少ない県が埼玉県なんです。相対的に医師の数が少ない、絶対数は多い。だから数字というのは良く見ないと分からない所があります。いずれにしても安心安全という切り口では、いろんな形での成果を挙げています。

 

 交通事故死も50年振りに300人を切りました。そして228人というのは、埼玉県が統計を取り始めてから一番少ない数です。死者の数です。昨年度の232人は番目に少ない数です。ワーストといっても、交通事故死を調べ始めてから50年で一番少ないのが一昨年、二番目に少ないのが去年ということです。私の知事就任の5年間で147人減りました。この数はは全国で2番目です。去年は埼玉県が一番。安心安全の確立という意味では、良く出来たと思いますよ。少なくとも47位から46位に上げた時に、大阪を抜きました。そして4544位と上げていきました。大阪はずっと47位のままです。前の知事太田さんと言ったのですが、名前は大きいですが、やっぱり上田が上だと言われました。いえ本当そうなんです。だって上がったじゃないですか。橋本さんも一年ガンバッタけれども上がっていない。見ないんです、事実を知らない。事実を知ると直ぐ良くなります。今の水準がどのレベルか知らないから良くならないんです。そういう切り口で安心安全対策をやってきました。

 

浦和競馬、5億円の赤字が5億円の黒字に

 

 二つ目は、お役所仕事というのは悪いイメージでしか使われていません。

 浦和競馬、県とさいたま市が経営しています。公営競技、いわゆる公営ギャンブル、公営で競技してその上がりを福祉や教育に役立てるというのにもかかわらず、私が就任した時は23億の累積赤字でした。今は5億円になっています。多分来年は、プラスマイナスゼロになっています。それ以降は、毎年5から6億円儲かりますので、福祉や教育に配分することになります。なぜそれができたのか。事実を知ったからです。切符売りのお母ちゃん、5時間で16,800円払っていた。現在は8千円です。誰も辞めていません。議員の給料まであるんですよ。県議会5人、さいたま市3人合わせて8人、何と82万貰っていたんです。私に言わせると時給24万です。年に3回、浦和競馬議会をやって一時間づつくらい審議をする。ほかにも少し視察をしたりしますけれども、突き詰めて言えば時給24万じゃないか。ちゃんと議員報酬もらっているんです。だから審議会の委員として17,000円にさせていただいている。82万のときは議長経験者ばかりがなっていたのです。17000円×3=51000円にしたら議長経験者は全員居なくなりました。そういう改革をするから、毎年5億円の赤字が5億円の黒字になったのです。事実を確認すると見えてくるのです。

 

天下り全廃は埼玉県だけ

 

 事実がどうなっているかという優れた形態にすべく一早く、16年の4月に天下りは廃止しました。47都道府県未だやっている所ありません。国もまだです。それはだめです。特定の人だけがいいポストにありつけるというのは、ゆっくりのんびりやってしまいますから例えば埼玉高速鉄道の社長は副知事がなっていました。鉄道経営というのは民間の経営者でも大変なんです。それを行政のトップだった人がやってうまくいくという保証はどこにもありません。むしろ優れた経営者を呼ばないとダメなんです。34億の赤字だったのが、3年で2100万の黒字に転じ、昨年は67千万の黒に転じました。私の手柄ではありません。スカウトしたのは私ですが、経営者の手柄です。スーパーアリーナも、私の就任したとき7億円の赤字でした。もう2年連続35千万、36千万納付金を頂いています。7億円の県からの補助金も無くなって逆に貰えることになりました。これはサッポロビールから社長を派遣して頂いています。

 埼玉県に来ると皆良くなるのです。西武がそうでしょう。埼玉西武ライオンズというだけで一気に優勝したのですから。安いですね、何の補強費も使わないで埼玉という名前を付けただけでグーと上がっちゃう、凄いです。

 何れにしても自然な経営体になるには事実を知れという事です。

 

V字型回復の納税率

 

賀詞交歓会09.2.2 095.jpg 県の納税率を見たんですね。これは平成元年です。全国が紺色です。埼玉県が赤色です。平成元年が97%で全国平均と同じですね。バブルが崩壊しましたので全国平均も埼玉もどんどん下がっていきました。平成6年迄同じペースで下がっていきました。しかし、平成7年から全国は回復基調です。しかし埼玉県は平成14年まで長期低落でした。繰り返しますが、私は159月に就任しました。急上昇です。こういうのをV字型回復と言います。何をしたか。こういう表を先ず作りなさいと言った。みんな気付かなかった。何故気付かないと言うと、役所は対前年比で予算書決算書その他の数字を作るから分からなくなるんです。対前年比チョット下がった。まあ景気悪いからね、銀行だって潰れる時代だからねなんて言い訳直ぐ出来ちゃうんです。こういう表を2030年前から作っていれば、こういう事にはならなかったのです。対前年比で見る癖はあっても、他者との比較あるいはトレンドを見比較することが無かった。これをすると潰れた原因直ぐ分かります。私は、2日間でこの表を作った。全国の平均と並ぶ程度にはなりたい。埼玉県がベスト5になろうとは思わないんです。人口の出入りは激しいし、埼玉県が人口が5番目でGDP5番目だったら、経済だとかそういう所の数字は5番目ぐらいに入らなくちゃいけない。但し納税だとか犯罪は取りあえずまん中迄いこうよ。いろんな困難な事があってもそういう事でやって来ました。2%上げるにはどうすればいいか。2日以内にプランを持っておいでといってその通りにやっているだけです。以後殆ど注文付けておりません。

 

賀詞交歓会09.2.2 101.jpg 今、税務局長という各県税事務所を統括している男の名前が、中田というんで、中田いいか、中田は何処だといわれたら、そこだと言われないように、中にいちゃだめだよ。外に出なさい。あなたの仕事は、各県税事務所長や各市町村長をまわってリスト配らせた。私は、16年度の納税率を全部地図に落として、知事の土産としたわけです。そしたら、一番悪い所の市町さんが、23日後に来られて謝りましてね、いや知事申し訳ない、悪いと知っていたいたけれども断トツに悪いとは知らなかったと。もうそこは断トツに低かった。88%が平均納税率だったのに73%だったのです。その市は、伸び率は埼玉県で一番伸びています。まだ下位グループですよ困難な所ですここは。しかし、伸び率だったらビュンと行って、埼玉県と同じです。伸び率はこの5年間、埼玉県は全国2位です。着実に急上昇しています。そういう事実を知ることで、埼玉県の経営はどんどん良くなってきました。

 県債の比率はドンドン下がってきました。それでも、県債残高というのは、どんどん増えます。それは、本来ならば地方交付税という形で国から頂くお金が、悪いけど今金無い、そっちで借りていてくれと言う事で県債を発行しているのです。臨時財政対策債ですね。国に代わって借りている金なんです。その金が増えていくもので、地方の借金は増えていきます。だから実際県で出している県債額は、少しづつ減らしています。そういう事実は中々メディアは書いてくれません。県債高が3兆円突破としか書きません。県で借りている額は減って来ているんです。

 

 行政改革と言って、絞る話が多い中で、私は増やす話をイッパイしてきたつもりです。兎に角、福祉も教育もお金が無いと出来ません。減らす話ばかりしていま賀詞交歓会09.2.2 102.jpgすと縮小均衡に陥っておかしくなってしまいます。実際減らしていますよ。先程いったように天下り一番最初に廃止していますし、今埼玉県は、1万人の県民にたいして、12.8人で対応しています。ここが、埼玉県です。1万人に対して何人でやっているか。多い所は、52人でやっています。全国はどうなんだ。平均25人ぐらいです。全国の半分の人数で埼玉県はやっています。それだけエクセレントカンパニーでやっているという事なんです。我々はこれは誇りに思っています。少ない人数でちゃんと成果出せると言う事です。

 

県の制度融資は無担保、保証人無し

 

賀詞交歓会09.2.2 105.jpg 但し、県民を元気にしなくちゃいけない。どうすれば元気になるんだ。埼玉は中小企業が多い所であります。東京は約2000近く上場企業があります。大阪は500ちかい。愛知は、260ぐらい。神奈川は240くらい。埼玉県は、僅か82しかありません。従って社債を発行したり、増資したりして資金の調達が出来る企業は少ない。つまり金融機関と組んでいかないとやっていけない企業が多いという事です。正に何より必要なのは、金融改革なんです。県の制度融資というのがありますから、この辺に手をつけなくちゃいけない。私が就任する迄は、4年間900億でした。制度を変えました。どう変えたかというと、日本では、担保を取ったり保証人を取ったりするのがルールになっていますが、世界のルールてはありません。日本も昔はそうではなかったのです。何時の間にかルールになっちゃったんです。担保を取る、保証人を取る、金融機関もリスクを背負って、誰が伸びるのか考え、金利を高くするとか色んなこと考えながら貸し出すのが仕事ですね。人物と事業計画とその中身について金を貸せと渋沢栄一翁が言っている。私は、保証人、第三者保証人なし、担保も無し、の制度融資にしなくちゃいけないという事で、県の制度融資の割合が41%でしたけれども、現在では、93.8%、限り無く100%に近付いています。県の制度融資を受ける以上は、無担保、第三者保証人無しにしたいと私は思ってまだ残念ながら少し残っています。これも又、100%出来るかどうかが分かりませんが、100%を目指したい。これで、900億円の制度融資が2,800億迄伸びました。金融機関も我々が貸すわけではありません。県が一定の利子補給したり、リスクを負担しているだけですから、現実に金を貸すのは金融機関です。こういうのに合わせて金融機関の独自の貸し方もあります。合わせ技もありますから。埼玉県の金融機関はこの県の制度融資の改革と共にギューンと伸びていますね。ほんとに桁はずれです。

 

23,000億円の貸し出し残高は日本一

 

賀詞交歓会09.2.2 10.JPG ここ5年間で埼玉県23,000億幹部金融機関の貸し出し残高を増やしています。その次ぎは、静岡県の1兆円です。断トツの1位なんです。東京は77,000億減らしています。大阪は、66,000億減らしています。大半の所がマイナスです。要するに、県の制度融資改革が呼び水になって、埼玉県の金融機関は積極的に貸し出しをするようになった。だから去年まで埼玉県の金融機関は空前の利益を上げていたわけです。流石に昨年の9月以降おかしくなっていますので、どっこいどっこいといった感じではあります。しかし今なお、保証協会の償却率などは埼玉県が日本で一番いい。あるいは、代返済皆さんが心配しているかも知れませんが、愛知県につづいて2番目に代返済も少ない。そう、極めて健全であります。埼玉県の金融機関はえらいです。見る目を持ってキチッとやっている。厳しくなっているという情報も聞いておりますが、まあ、全体からいえば、埼玉県の皆さんは、金融機関には恵まれている。こう言ったらいいでしょう。メガバンクの比率が20%ですから。あと全部地元埼玉県の対応機関です。埼玉りそな、武蔵野銀行、埼玉県信用金庫はじめ各信金で80%のシェアを持っている珍しい地域です。だから良く見れるという事です。そういう背景に恵まれて先程の第3者保証人や無担保の事が出来ている事も事実です。従って、上田県政の手柄だけではありません。こういう方々のご協力を頂いて結果としてそういう形ができている。

 

企業誘致で著しい経済効果

 

 二番目、新しい血を入れるという事で企業誘致を盛んにやってきました。その経済効果どの位あるのか、平成171月から203月迄の企業誘致313件で試算して,新規雇用が11,000。それから建設投資効果が6,293億、生産波及効果、年間13,740億円。埼玉県のGDP20兆ですから、13,740億円1年間の経済波及効果があるとすれば、GDP5%余を企業誘致で稼ぎ出したということになります。ご承知の通り、埼玉県は、むきになってやらなくても人が来ていました。企業は来ていました。それでも16年は13位でした。17年度1月からむきになってそれからずっと5番目、あるいは4番目になっています。やはりむきにならないとだめだという事も答えとして出ています。これが新しい血を入れるという事です。

 

創業ベンチャー支援、驚異的な存続率92.3%

 

 もう一つは育てるという部分です。創業ベンチャー支援センター。これも1,000社近くなりました。現在ですね948件であります。2012月末で948件。これも16年の5月からスタートしてですね。そして20年の41日現在で92.3%という驚異的な存続率を誇っています。ちなみに18年度の廃業率が全国で一番低かった。

 比較的経済が好調だったと言われています16年から18年の間、全国の事業所の数がどういう状況かといいますと、13年から16年までは47都道府県全部減りました。埼玉は、大阪、東京、愛知、埼玉という順番で減らしていますね。人口の多い所、事業所の多い所から減らしている。大阪だけ、東京の次ぎですが何故か一番減らしていると21,164社減らしました。でも16年は6番目だったンですけど、埼玉県は、18年には5番目に入っています。16年から18年まで、11の県がプラスです。 福岡14,000増やしました。埼玉9,682増やしました。沖縄県3,000です。

 

賀詞交歓会09.2.2 113.jpg 東京に引きずられて埼玉県が多かったと皆さん思います。でも千葉県は1,500、神奈川県はマイナス2,400です。2番目に埼玉県が増やしたのは、埼玉県の産業政策の一つの効果です。そして伸び率も沖縄県に次いで2番目。沖縄県は、もともと事業所の数が小さいですから。小さいところが、伸び率が高くなったりすることは、時々あります。大きい所で伸び率を上げるのは大変です。だから東京の伸び率は5番目なんです。つまり、埼玉県は企業政度の改革と企業誘致と創業ベンチャ|-支援などで比較的いい形が出来てきているという事です。

 

 こういう形での県政改革がどんどん進んでおりまして、更に私は埼玉県に付加価値を付けていかなくちゃいけない。比較的どちらかと言うと早く手掛けなくてはならない所に早く手を付けたというとこです。犯罪を減らそうとか、経済を強くしようとか、一気に行革をやってしまおうとか。

 

 しかし、例えば、出来れば埼玉中、都市の美しさもあって、同時に田園の美しさもあるような、空間にしたいなと、大変だと思いますよ。どぷ川を清流にしたいなとか、もっと緑が増やせないかとかですねそういう事を考えています。だから二期目の三大プロジェクトの一つに緑と川の再生という形で自動車税の一部を寄付しようと、自動車税約940億円あります。そのうちの1.5%を一台あたり500円分別枠でキープして、それで緑を作っていこうと、みんな緑を創りましょうというけれどなかなかお金回らないですよ、久喜市でその基金があったのですが、お金が無いから基金をつぶしてそれを使うという話しがあって大問題になった。その位いろんな問題で緑を作ろうなんて予算に反映しませんから、もう別枠で取ってしまおうと言う事で毎年、14億程緑を再生する為に使います。東京都の山の手線の内側、だいたい春日部市、東松山市この位のレベル川口市よりも少し広い6700ヘクタールが30年間で埼玉県の平地が無くなっています。いろいろとやってきましたが減らしています。緑のトラストとか言っていろいろキープしたりしてきましたが現実には減らして来ています。それを4年間で半分だけ取り戻そうという事です。みどりの基金というのを作りました。自動車税の一部をそこに入れるんです。14億円、これを毎年打ち込んでいくと、高さでは追いつきませんが、面では追いつきます。これもすごい話です。

 

2年以内にどぶ川を清流に戻す

 

 もう一つはどぶ川を清流に戻そうというプロジェクトを5つやっています。2年以内にどぶ川を清流に戻します。早くやらなくてはならない。見えないからです。出来たら使用前と使用後がすぐ見えるようにします。埼玉県で5つ程の川でそれをやっています。であれば、埼玉県中の川を変える事が出来るかなと皆思ってくれますから。もち論100ぐらいの事業をやっているんですよ。水辺再生プラントとか。しかしこれはまだ息の長い事業ですけれども、5箇所だけは2年でやってしまいます。そして、資金を調達します。県民の皆さんから。県債を発行して、川の再生事業に使います。そういう見本を見せれば皆さん購入して頂けるでしょう。これはいい、おれんちの川もやってくれと。そういう形で作って緑を増やして、元に戻してどぶ川を清流に戻す。県の面積に占める割合で川の面積日本一ですから。日本で一番です。水の面積でも用水路とか湖とか川とか含めて全国4番目ですから。水に溢れているんです。ついでに言うと環境省平成の名水100選に4つ選ばれています。秩父2,熊谷1新座で1 4つ選ばれているのは2県,そういう水の良い所ですから、もともといい水を流していた所ですからそうしていきたい。緑と川の再生をやってきれいな故郷を造ります。

 

高校生の奨学金・入学金の貸しつけ日本一

 

 そしてこれからどんな埼玉にするかと、私はそのテーマをゆとりと、チャンスにします。だからチャンスを与えなくてはいけない。何でもかんでもチャンスが多い方がいいでしょう。先程申した経済環境もそうでしよう。今高校生の奨学金は日本一です。入学金の貸しつけ日本一です。仮にたまたま家庭の事情で親に出してもらわなくても、埼玉県の高校生は、奨学金と入学時の活性金は日本一です。これもチャンスを与えられていると私は思います。そういういろんな所で障害者にチャンスがあるか。苦学生にチャンスがあるか、どんな人でもチャンスがあるかという。このチャンスのキーワードで制度を全部見直していけば良くなっていきます。もう一つは、ゆとりです。ゆとりがあるかと。ゆとりもいろいろ考え方がありますけれども、やはり、あの空中サーカス。あれも下にネットが張ってあるので、ああいう危険な事が出来る。チャンスはありますといっても。いざという時の医療だとか介護とかですね、そういうネットが無いと怖いだろうと。そういう事をしっかりやるべきだと思います。

 

ナショナルミニマム充実を

 

私はこれに関しては、ナショナルミニマムをもっと充実させた方がいいという考え方を持っています。地方分権といっていますけれど地方で今まで通り努力もしますけれど、義務教育というナショナルミニマムはしっかり守ってもらった方がいい。何処かの県に行くと授業料が高いとか、運動場が無いとか、図書館が無いとかいうことはあってはならない。あえてナショナルミニマムを充実させた方がいい。それが国際化時代だと。あるいは将来道州制を導入する場合もナショナルミニマム充実をしつかりやっていった方がいい。そういうナショナルミニマム、生活保護何処でもOKと。どの県でも同じです。国は面倒くさいから都道府県に生活保護を譲ろうとしていましたけどトンデモ無い話です。埼玉県に来ると生活保護費は240万ですけれど、鳥取県に行ったら120万です。それでは困るんです。やはり、物価調整費はあるにしても、同じレベルにしていかないと。又、医療の水準だってそうです。保険制度だってそうです。今、国民健康保険、市町村単位ですね、県の方がいいし、県より国の方がいいと思います。

 

 何処に居ようと何があろうと皆OK。年金だってそうだと思います。基礎的な年金だけは、何処に住んでいようと、何をしていようとみんなOKですと。そういう意味でのナショナルミニマムが必要ではないかと。その上で、子育てにはこの町がいいとか、教育をやって行くのだったら、ここが面白いとか、住むのだったらこの町が面白とかですね、そういう競争があるものと思います。最小限度のナショナルミニマムを作る事でですね、逆に国家に対する忠誠心とか帰属意識とか日本人としての誇りがもっと出て来ると思います。そういう意味では、何でもかんでも地方分権というものでもない。私なんかはそう思っています。

 そこで、チャンスの多い埼玉県作りに難敵が出て来ました。

 

来年度は1,000億税収が減

 

 4年間で1,100億税収を増やしてですね、ヤッターそういう気持ちでいました。行革はやって来ました。周辺にある、今迄赤字で補助金をたれ流していた県の外郭団体ほとんど黒字になってきた、ヨッシャーという感じになってきたのに、いきなり来年度は1,000億税収が減ります。4年間で1,100億増やしたのに減る時は一気です。県はどうしても法人税会計が大きいですから減る時は一気に減ってしまう。市町村は固定資産税がありますから不景気でも比較的いいと思いますけど、県はそういう状況になりました。こういう時にこれもあれもカットカットとやっていたのでは、丸坊主となってしまいます。そうでしょう。

 

智恵を出す仕掛け 

 

 昨年の11月から私は智恵を出す仕掛けをしています。一つは、医療とか介護とかですね、こういった所は、増やすことはあっても減らす事をしない。じゃあどうするんだ。収入が減れば公共事業減るだろう。減らします。でも智恵を出して実質的な事業費を増やせないか、事業量をですね。そういう事を指示しました。例えば道路を作る時100億の事業費、総合費があります。内50億が用地費の道路もあれば、内80億が用地費の道路もある。内30億が用地費の道路もあります。こういう時には、緊急で無い所以外はですね、やっぱり用地費が少なくてすむもの、実質的に真水の多い所を選択していく。そういう事業を色んな形で展開すればいいんです。それを昨年から積み上げておりました。なんと、21年度は、対20年度比で20.6%緊急経済対策を含めて増やす事が出来そうです。何故出来そうですといいますと、未だ県議会に議案を出していないからです。議案を出してもいない時に、「出来ます」なんていうことを言ったら怒られてしまいます。県議会に説明する前に、倫理法人会に説明しているのかと怒られてしまいますので、あえて出来そうですと申上げます。凄いじゃないですか。少なくても昨年度よりも事業者の皆さんは、工賃を20%増しで頂ける。儲かるかどうか分かりません。しかし間違い無く頂ける事が出来そうです。

 

住宅減税ローン3,000万借りて780万のボーナス

 

 二つ目は、テコの原理を生かして、実質的に経済のパイを増やすことを考えました。テコの原理は世界の金融傾向で悪い形で使われていました。だけど、埼玉県は、いいテコを使います。先程言いました。県の制度融資は30億程度の利子補給とかリスクですけれども、約3,000億になっています。100位動かしています。こういう事が出来ないかと。やっぱり住宅がいいね。住宅がへこみそうだね。波及効果は住宅に勝るものはないね。という事がはっきりしているので、じゃあ住宅ローンの利子補給をしたらどうだという意見が出てきました。金融機関でもやって頂いています。例えば子育て世代には、埼玉県の金融機関全て1%から1.4%の利子補給をして頂いています。減免してもらっています。あと政府のほうの一般住宅減税ローンをやります。埼玉県が1%乗せると合計で、3%ないし3.4%減ります。これで2000万のローンを組んだら、550万程減りそうだ。3,000万だったら、780万減りそうだ。しかも県の分は今年度でないとだめよと。ひょっとしたら来年もやるかも知れませんよ。でも来年やるかも知れないなんていっていると、じゃ来年考えるなんてなっちゃいけないんで今年度と言います。それが政策です。そうすれば、780万程3,000万借りて、ボーナスが付いてくる。じゃあ今年がチャンスだと。こいうことをやろうとしています。どんな事が起こるのか。毎年20万を限度に5年間100万を限度に埼玉県お金をだします。住宅を建てる人に。そうすると、どういう波及効果があるかというと、1,100億だという話しです。県が出すのは20億ですのは、20億で1,100億。県にはあまり税収は入りませんが、市町村の税収は90億くらい増えそうだと。県が20億出費する事で、市町村の税収が90億ふえる全体の経済波及効果1,100億だったら。いいじゃないですか。これは一例です。他にも色々あります。耐震改修をやったらお金を出しましょうとか。太陽光発電をやったらお金を出しましょうとか。次世代の技術を高める努力をしている所には、誘導していきましょうとか。そういう事を積極的に関わって、同時にその事が、いわゆる100年に1度といわれている経済恐慌を少しでも柔らげて、埼玉県だけは、あまり関係無かったなあと言われたら最高であります。

 

イッパイある埼玉の日本一

 

 私は知事として埼玉県民を守る立場でありますので、埼玉県だけはうまくいっているという形になれば一番いいなと思っております。こんな様々な展開をしておるところですけれど、やはり埼玉県がいいなと実感する物が薄い。それは隣にデッカイ東京がありますから、印象が薄くなってしまうし、西の方には神奈川県という横浜市、川崎市をかかえ早くから発達したいわば大都市圏があって、後発組みの埼玉県が定着するには、若干時間かかりますよそれは。しかし、けっこうあるという事を私は申しあげたいと思います。ライン下りでは、1位、京都奈良の長谷川下り、2位、四国の四万十川下り、3位が長瀞が入っています。4位が天竜川ですね。あるいは、蔵作りの町並み、1位が倉敷、2位は何処だか覚えていませんが、3位に川越が入っています。ゴールデンウイーク全国の行楽客のベスト10に秩父の柴桜が9位に上がりました。3年連続でベスト10に入っています。考えて下さい。もう北海道知床旅情から、小樽札幌ラインも悪くないね、富良野だって有名。青森はちょうど弘前の桜祭りの頃だよ。仙台もいくつもある。中尊寺も松島も青葉城もある。会津だって入れてくれよといわれそうですよ。「上田君何でうちを入れないんだ」なんて、渡辺恒三先生から怒られてしまいます。日光をどうするか、ディズニーランドは絶対入るでしょう。ミッドナイトタウン、六本木ヒルズも入るでしょう。もうそれで7つか8つになってきて、京都奈良をいれて、丁度博多どんたくやっている時だ。沖縄どうしてくれるんだなんていって、すぐ10にいってしまう、その中で、秩父の羊山公園が9位に入っている、凄いことです。このように埼玉向きになってきている。埼玉スーパーアリーナだって、今稼働率日本一ですよ。日本一になって、幕張を抜いているんですよ。また、蜷川幸雄監督を迎えた埼玉芸術劇場スゴイじゃないですか。二人の武蔵と藤原竜也、券が回らなくて、プレミアがついて、なんかもうダフ屋が待っているいるそうですね。犯罪にならなければいいですが。その位発信してくれています。なかなか最近スゴイですよ。西武も、浦和レッズもそうです、イッパイ出て来てくれている。

 

医療費は日本一少ない

 

鉄道博物館いわんや今埼玉県は、医療費は日本一少ない、但し高齢化が日本一これから進む。どうなるかと思うでしょうが埼玉県で高齢化率が二番高い小鹿野町という所が医療費が一番少ないのです。全国が83万円、小鹿野町 58万円、埼玉平均78万円。小鹿野町は全国平均より25万少ない。高齢者が最も多い町が医療費が最も少ない。何なのかというそういう謎も解いていかなくてはならない。もし、小鹿野町が普遍的なものであれば、埼玉中同じようにやれば長寿社会がパラダイスになる。天国になる。そういう事も言えるかも知れません。日本一になる材料はイッパイあると思っています。創業ベンチャー支援は日本一ですよ、間違い無く。県の制度融資も日本一ですよ。行政改革は日本一ですね。天下りを排ししているのは、47都道府県中埼玉県しかありません。人数が少ないのも日本一です。イッパイあるじゃないですか。そして、民間パトロールも日本一です。イッパイこういうものを作っていって元気な埼玉県作りが可能だと思っています。

 

日本の領土は世界で6番目に広い

 

 物の見方は色々あります。日本というのは陸地面積が世界の1/200だ。たった世界の0.5%しか無い。こういう言い方があります。一方では、海岸線の長さでは、カナダに次いで2番目じゃ。こういう言い方もあるんです。カナダの半分はは氷りに閉ざされているから何処が海岸線かよく分からないが、日本の海岸線は全部見える。領海も含めれば、日本の領土は世界で6番目に広い。もし海底の天然ガスなどが開発されれば、日本は世界最大級の資源大国になる可能性だってある。また、科学技術をもっともっと発展させて、太陽光発電もそうですが、地熱発電、潮流発電もあるでしょう、海ばかりですからね。埼玉にはありませんが。快晴は、10年間で8回日本一です。晴の日が多い。太陽光発電にいいですね、

 ちょっと残念の数字もありますよ。マグニチュード6以上、この間の岩手県の内陸沖地震もそうですが、なんと世界のマグニチュード6以上の22.5%引き受けている。スゴイですね日本は。日本だからしなやかに何度も何度も復旧しているのです。人命を尊重しない変な国だったら大変ですね。世界の6以上の地震の22.5%も受けている。日本だからこうして逞しくやっていると。

 

100年に一度の経済危機、何程の事も無い

 

 100年に一度の経済危機だと言いますけれども同じ21年でも平成21年、昭和21年と比較して見ると、昭和21年はバングラデッシュよりもGDP少なかった、もっともバングラデッシュそれから全然伸びないですれど。そして座して死を待つよりは,という思いで、ブラジルにアルゼンチンにペルーに、船に乗りさえすれば飯が食える、船賃もいらない。現地では、農地を貸してくれるらしい。もうこのままでいたら死ぬかもしれない。餓死するかも知れない。そういう思いで飛び出していった人が沢山いて、その中の日系人の中には、フジモリさんのように大統領にまでなった人もいる。

 そういう同じ21年でも昭和の21年、平成の21年と比較すれば、何程の事があるか。何程の事も無い。これが最後に私のことばであります。是非倫理法人会の皆様方は頑張って頂いて埼玉県をリードして頂きたい。そうして儲かった時には、逃げずに、ぶれずにしっかり税金を納めて下さい。よろしくお願いします。

 

                文責 広報 大住

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このページは、chairmanが2009年4月12日 21:44に書いたブログ記事です。

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