志 業 を 貫 く
埼玉県倫理法人会 会長 武藤 隆
昨今の経済環境は、苦難が大津波のように押し寄せている。現状をどのように捉え、対処するのかによって、成否か決まる。しかし、物事に臨む時には、諸問題が待ち受けているものである。それを超越するには、どのようにしていくべきか大いに悩むところである。
その解決の第一歩が心の持ち方と、行動への臨み方であろう。
経営の心得となる「始終訓」の中に
《成功は1分の霊感と9分の流汗に由る。》
という言葉がある。志を全うするには、一分の閃きと、九分の行動あるのみであると説いている。
行動するときには「明白簡易」の四字を実行することである。
つまり誰が見てもわかりやすく問題の道筋を整理し提示することによって問題の所在や解決の方向性が的確に把握でき、速やかな行動をとることができるのである。
方策として、まず見識を養うことである。そしてことに向かって実行することであり、果敢に挑戦する。そうすれば必ず大きな成果を手にできるのである。
そして成果を得るには、苦難は避けて通れない道である。難問から逃避すれば、ますます解決の道が塞がれてしまうものである。「苦楽同体」というようにそれは一枚の葉っぱであるように、苦と楽も表裏した関係にあって常に一体化しているのである。苦と楽を対立するものとして考えるから苦しくなるのである。
であれば、「苦中有楽」・・苦しみの中に楽あり「苦の楽たるを知るは、善く楽しむ者なり」・・苦労して楽しみを知った人は、本当の楽しみを知り、それを心から楽しむことができると捉えることが肝要である。
そして純粋倫理の創始者丸山敏雄先生は「万人幸福の栞」第2条で
「喜んで苦難に立ち向かう。にっこり笑ってこれに取り組む。そして苦難の原因になっている生活のあやまり、心意(こころ)の不自然さを取り去ると、かつ然として幸福の天地が開けてくる。」
のであり苦難は幸福に入る門であると説いています。難問を一度でも通過できれば、何事にも尽力でき、それを極めることができるのである。
私達の倫理法人会の学びは、倫理実践をすることにより苦難を超越できる。その実践一つが純粋倫理の普及実践であり、今こそ多くの人々に倫理の学びを勧め、幸福(しあわせ)の天地を掴(つか)んでいただき「日本創生」に向け邁進することであると信じてやまない。
H21・5・11

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